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戯言私信
絵をかいたり日記だったりまぁとにかく色々かきます。
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2008-08-05 [Tue]
台風です。
びしょびしょになりながら帰ってきました…たまには濡れて帰ってみるのも悪くないかな。今日は、傘差してましたが。
今度差さないで帰ってきてみよう。
傘持ってるのに差さないで濡れて帰る人見たら「あれゆきさんじゃね?」でよろしくお願いします(笑

明日はくもりだっけかな?


てことで。
これだけ書きにきたですよ。


 


【雨の日】


ん、ん、なんて悲鳴にも似た嬌声を自分の服を銜えて無理に抑え、そのまま俺を求める様は、いやらしくて愛おしい。
お世辞にも綺麗とは言えない俺の部屋でそれでもベッドだけ整えられたのをまた乱していく。
シーツに散るふたりぶんの白い飛沫をもうなんとも思わなくなってしまった。独特の匂いが互いに相乗しあって益々気分を高めていく。
俺と向き合い、好きな所に腰を下ろす柳生の鎖骨に吸い付くと、身を震わせて俺に抱きつく。

「におく、っ、も…ぅ、だめ、……!」

柳生の白い首すじから流れる、汗と色々混じったものを舐めとって「うん」、最奥に深くあわせると今度こそ悲鳴のように泣きながら果てた。


「は、ぁ、ぁ、…」
達した後の疲労感に柳生はしばらく俺を抱き締めて動かなかった。俺に貫かれたまま。
「やぎゅう?だいじょぶ?」
よしよし、と背中をさすってやれば「はい、なんとか…」と弱々しい返事がかえってきた。
「きょうは、におうく、しつこ…っ」
「ん?今日は柳生さんを思う存分あいしてあげようかと思いまして」
「…へんなこと、言わないでください…」
「じゃあ思う存分柳生を犯してやりたかったんだぜよ」
「!! さいてい!です!」
俺の頬を叩こうとしたのか俺から飛び退こうとして腕を振り上げ、まだ下が繋がっている事に快感をもってして教えられ「んん…ッ」と呻きながら俺の腕の中に戻ってきた。
「や、ぬ、抜いてください…!」
「なんで?やぎゅう、ねぇ、もう一回」
抱き締めてそのまま押し倒すと柳生は真っ赤になって(もともと真っ赤ではあったけど)、いやだいやだと俺を押し返そうとした。
「もう無理です!何回したと思ってるんですか!」
「そんな律儀に数えとらんもん。ヤってる最中に数えてんの、柳生さん?」
やーらしい、とか柳生の神経を逆撫でするように言ってやれば「数えてなんかいません!」なんてムキになって怒り出す。
その手をとっ捕まえて浮いていた肩をベッドに縫い付け、軽く腰を動かせばすぐに従順になる。
快楽に弱いってのも困りものだ。

何度も何度もそんな行為を繰り返しても手に入れられないと知りつつも、丁寧に彼を追い詰めていく。
俺は、きっと、この男に孕ませてやりたかった。
陳腐な言葉で飾れば、愛の結晶、とでも言う。世間一般の幸せな家庭というものに憧れていたのかもしれない。
柳生をすきになった時点でそんな希望どっかに捨ててしまったと思っていた。
それなのに。
どうして今更。

「におうくんっ、せいじょう、い、はいやだ…!!」
呂律のまわってない舌で、覚えたての言葉がひどく幼く、いやらしく思えた。
先ほど開放した両手で顔を必死に覆って、指の隙間からは涙が零れた。
「……?やぎゅう」
ベッドの軋んだ音の止んだ部屋はしん、と静まり、柳生の押し殺して泣く声と、俺の震える息の漏れる音だけが聞こえた。
もうなにがなんだかわからない液体にまみれた手で柳生の綺麗な手を掴んだ。
「ごめ、ごめんなさい…っ!ごめんなさい、におうくん」
「? なに…」
「わたしが、じょせいじゃなくて、ごめんなさい、こどもも産めなくて」
「………!」
「ごめんなさいごめんなさい仁王くん」
どうして謝られているのかわからなかった。ただ、柳生が俺のバカな願いに気付いていたことにびっくりした。
涙がぽとりぽとりシーツを濡らしていく。
掬っても掬いきれない水滴は俺を焦らせた。
こんな時でも柳生のなかから出ようと思えず、柳生に無理な体勢をさせたまま俺はどうしようもなく途方に暮れた。
「やぎゅう、なかないで。ごめん、ごめんな」
こんな望みを持ってしまって。
お前に気付かせてしまって。

「すきなんだ」

白濁した液体と
舐めるとしょっぱい液体と、
柳生の綺麗な瞳から零れる綺麗な液体に身を沈めて、
その日はもう自分達の愚かさに泣いた。



**********
うん?;;
一回書いたものが気に入らなくて書き直したらなんだか…
えろさと背徳に生きていく彼らが書きたかったような違うような。
びみょう…!

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