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戯言私信
絵をかいたり日記だったりまぁとにかく色々かきます。
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2008-01-19 [Sat]
早く寝なきゃいけないんだけど。
ぁ、明日から沖縄行ってくるんで!えへえへ!修学旅行です!楽しみだすなぁ**
明日4時起きがんばりま!
うひひ、お土産は写真で!(たぶん)


てな訳で。




【】

「っ、きゃ!」

ずべん!と綺麗に転んだ彼女を僕は不思議な生物を見る目付きで見つめた。
なにもない所でどうして転べるんだろう。いつになっても僕は彼女が不可解でならない。
「何故何もない所で転べる。君は転ぶ天才だな」
めげずにむく、と起き上がった彼女はその幼い頬を膨らませ、いや、その行動こそが幼いのだけれど、とにかく彼女は責めるような目付きで僕を見上げた。
「あのねぇ!せめて『大丈夫か?』の一言くらいあっても良いじゃない!八雲くんのいじわる!」
「…聞くまでもなく、大丈夫そうだな。ほら、いつまで座り込んでいるつもりだ。立て」
道のど真ん中で座り込む彼女に当たり前のように手を差し伸べた。
きょとん、と彼女はその手をみつめ、ふふ、と優しく嬉しそうに微笑んだ。
なんなんだ、気持ち悪い。
ぴょん、と起き上がった彼女は未だ僕の手を握り締めていて、その頬に笑みを湛えている。
「…なんだ」
さすがに気恥ずかしくなってきて、つい声を低くして彼女を睨んだ。
僕の照れ隠しなどお見通しの彼女には効かないけれど。
「ううん。単純に嬉しかったの」
ありがとう、と僕の手をぎゅ、と握り「行こうか」と引いて歩き出した。

「ま、待て」
「うん?早く行こうよ」
「いや、だから、手を」
「なに?」
…わざとやってるな、こいつ。
頬に熱を感じるなんてきっと気のせいだ。
こんな気持ち、僕は、
「知らないんだ」
くすぐったい。もどかしい。嬉しい。不安。たのしい。
君はいつもこうやって僕を引っ張って、隣で安心しきった笑みを向ける。
それにどれだけ救われたのだろう。

きれい。

僕の左目にそう言ってくれた君こそがとても綺麗すぎて。
僕にはもったいないくらい。 …いや、僕のものではないけれど。

自然と彼女の小さい手を握る手に力を込めてしまって、は、と気付く。
だからといって謝るのも自分の性分ではないし、と黙って視線を彼方に泳がせた。
「ねぇ八雲くん…」
上目がちに僕を見上げる彼女はおずおずと、
「手、そこの門までで良いから握っててもいい?」
「………何を今更」
正直、彼女を直視は出来なくてそっぽを向いたまま不機嫌を装って答えた。

その門についた時離れようとした手を掴んだのは自分で。

「え、と、…八雲…?」
「うるさい。気にするな。寒いだけだ」
強引に自分のコートのポケットにその手を引き入れ、握り締めた。
「…うん」
ほわ、と微笑んだ彼女が容易に想像出来て、自分はいつからこんなに想像力が豊かになったのだろうと首を捻った。
寒い季節で良かった。僕の頬が染まるのを寒さの所為に出来る。
君のその頬も寒さの所為なのだろうか。
「八雲くん」


「「好きなんだ」」


暖かい部屋でもう一度彼女を盗み見る。やっぱり寒さの所為なんかじゃなくて。
僕はこそばゆいこの想いと彼女と共に寄り添って生きていくのだと、何故だか自然と理解した。



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携帯から失礼
題名忘れた…!あゎゎ
最後に題名書くクセが裏目に!(ぇ
ひー;;見逃してやって下さぃ…
ゅき 2008/01/20(Sun)05:52:30 編集
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