最近兄弟萌えー！（言っちゃった！

けっして２ちゃんの所為じゃあないのよ。
友達と授業中出てきた英語の例文でついつい妄想してしまった兄弟を更に妄想して萌えてしまったという、なんともオタッキー過ぎるというか、こいつ本当にバカなんじゃないかと思う事しか最近してません。だめだな俺…。
ちなみにその例文は　Ii is your brother who I want to speak to.　だったと思います。全然萌えないよ。萌え要素なんて一かけらもない例文によくここまで盛り上がれたよな…人間やればなんでも出来る（違
とりあえず…　サーセンwwwwww


文章リハビリしないと書けない。いやマジで。れんしゅーれんしゅー

【暗闇と月と絆】

暗闇が訪れると彼はきまって俺の部屋を訪ねてきた。

お風呂上りの格好のまま、否バスタオル一枚という格好で「兄ちゃんパジャマないよ」と寒そうにリビングへ現れた弟は両親もいるなか何故か俺を指名した。
「知らないよ…。どこに置いて来たんだお前は」
面倒くさそうにソファーから立ち上がって俺はちらりと母を見ると「そういえば洗濯しちゃったわ」と立ち上がりかけたので、「いいよ俺行く」と片手で制した。
「そう？相変わらず仲良いのね」
と嬉しそうに微笑む母に罪悪感が無いではなかったけれど、そこはあえて目を伏せた。もうこの二年間、ずっと。
「新しいの出してきてやるからお前はもう一回湯舟に浸かってこい。風邪ひくだろ」
「へーい」
ぺたぺたと歩く弟の濡れた髪白い首筋から目を逸らして弟の部屋に向かった。

パジャマを持って行くと弟はちゃんと湯舟に浸かっているらしく、歌を口ずさみながらゆっくりと時間を過ごしていた。洗面所に映る自分は情けなくて困る。
「兄ちゃんいるの？」
ガチャ、とバスルームから顔を出して俺の姿を認めて彼はにっこり笑んだ。
異常なくらい無邪気に「兄ちゃん」と縋りついてくる様は俺の所為なのだろうと心の片隅で思い、バスタオルを持って彼を抱き止める。頭ひとつ分小さい弟は背伸びして俺の首に両手を絡め、
「…ん」
唇を重ねた。
浅いキスで終わらせ、ふふふと笑む弟は、俺には常軌を逸しているようにしか見えなかった。
首筋に唇を寄せると体をふるわせて熱っぽい吐息を漏らす。「はぅ…」
「…なに？」
クス、と小さく笑んで彼の顔をみつめると「なんでもない…」ととろんとした表情でみつめ返された。
その頭をくしゃくしゃに撫でて「折角温まったのにな」と彼を包んでいたバスタオルをひっぺがして丁寧に水分を拭きとっていった。少しだけ、本当に手足だけ少しだけ、冷えていた。
それから俺が持ってきたパジャマを着て、ドライヤーまで俺がやってあげて。
そこでひとつご褒美にとキスをひとつ貰う。
寒くないように上着を着せて、洗面所から追い出した。
「…寝ないの？」
「俺これから風呂入るから先に寝てな」
「ふぅん…」
大人しく出て行ったのを確認してから服を脱ぎ、冷え切った体に湯をかけて湯舟に浸かった。
弟は人見知りが激しく、人付き合いが大嫌いで社交性がなくて、自己中だ。
そんな彼はしかし学校にも行ってそれなりに普通の人を演じられている。友達もいる。
だけれど。
家では子供のように無邪気で自己中で甘えん坊で、そして。
「兄ちゃん。早くあがってよ…」
「！　いたのか。まだ入ったばっかりだよ」
「じゃあ僕も入る」
「え………？」
がちゃ、とドアが開いてまず白い足が見えた。
上半身だけ俺が着せたままで下は素足。
「―――っ！もうあがるからお前もこっから出てけー！！」

「兄ちゃん。ごめんね。怒ってる？」
いつものように暗闇のなか月の灯を頼りに彼が訪ねてきた。
彼を招き入れて、布団の上へゆっくり押し倒す。「…怒ってないよ」囁いて、耳を執拗に攻めた。
俺達のこんな関係など知られてはならない。
細い体を押さえつけて先程着せた服をもう一度脱がして、綺麗な肌に花を落としていく。
こんな関係がもう二年も続いている。
それでも最後の一線をこえられないのは俺が臆病だからだろう。血の繋がりにどこか怯えている。

暗闇が迫ると怖がって俺の部屋にくる弟とは違い、
暗闇が迫ると俺は単に彼をいつか壊してしまうのではないかと　ただひたすらに怯えている。


誰も見ていないこの世の終わりのような夜の寒さにけしてお互いが冷えないよう寄り添いながら、俺たちの罪を照らし出す月が沈むのを息を潜めて待った。